MA-1 を軽くしよう その2

Light-Weight MA-1 Blouson / BG-22AW 07M

 

皆さん、お疲れ様です。
AMPLIATE売れ筋の最軽量MA-1について、小出しで語ろう第2弾です。
今回は防寒性によるかさ増しについて。


率直に言ってボリューム感あり過ぎるMA-1は着辛い・・・。

と個人的な感想ですが、実際に防寒性を上げようとするとそこそこの中綿は加わり、さらなる保湿性を求めればダウンをプラス・・・とかなりのボリュームとなり、好みに左右されるMA-1になると思います。

本来のMA-1はそこそこのボリューム感はあるので、まぁナイロン生地であれば様に見えるでしょうけど、革になると話は別。
革の張り感は圧倒的に布帛よりも強い為、外側に逃げるはずのボリューム感が、革の張りに負けて内側に逃げていく傾向があるので、着用時に窮屈な感じや煩わしさを感じる場合もあります。

革の張り感がどれぐらいか、ダウン入りの革製品だと分かり易いので、参考画像を2枚ほど。ダウン見本ダウンの分量は180gと袖にしてはかなり多め。
かなり柔らかいグローブ用レザーでも、左画像の様に表にはあまりボリュームが出ていません。
対して、右画像でも分かる通り、ダウンの膨らみが内側に逃げてしまって、袖を通すと結構窮屈な感じが着用感と動き易さを妨げる訳ですよ。

その対策として、ちゃんと外に膨らんでくれる張りが出ない極薄の革(※その3で詳細を語ります。)の開発と同時に、適度の中綿でしっかり防寒性を取れる素材の選定です。

裏地による自発的な発熱効果と中綿による外的な蓄熱効果の相乗によって、真冬にもガンガン着熟せる実用性を実現させる為に、機能性裏地と機能性中綿を採用しました。 

機能性中綿裏地左が機能性裏地、右が機能性中綿のデータ。

黒体放射という『赤外線は全ての有機物からは必ず放射しており、高い温度の物体ほど赤外線を強く放射する』性質から、人体からも遠赤外線を放射しており、その遠赤外線を最大限に利用しようと考えた結果、遠赤外線を機能性裏地によって発熱させ、機能性中綿で裏地の発熱と赤外線を使って最大限に蓄熱させる、循環方法による防寒性を採用したAMPLIATEのMA-1型フライトジャケット。

ボリューム適度で、ダウン顔負けの防寒性と軽量感も持たせる事に成功しました。。

少々長くなったので、この辺で・・・。
次回、その3で極薄の革について語りたいと思います。