AMPLIATEが考えるサステナブル 前編

Wide Fit Double Riders Jacket / BG-22AW 05M

 

皆さん、お疲れ様です。

今回は、スペイン原皮を使用した『Wide Fit Double Riders Jacket』の企画過程でサステナブルについての話題が過熱したこともあり、問題提起の意味も含めて前編、中編、後編に分けてお話をしたいと思います。

最近はかなり大人しくなったものの、まだまだ世の中にはサステナブルの名の下に毛皮や皮革製品を批判する方々がおります。
まぁ、あまり詳しい団体などをここで上げると後々物凄く面倒な事になるので、日和りに日和って実名は伏せますがwww。

 

先ず、前編として『羊や牛の皮革は食肉の副産物である』と言うことを語りたいと思います。

まぁ、多くを語る前に、副産物としての価値を一覧にて・・・。

皮革商品

ドッグフード

発酵肥料

毛脂(ラノリン)

化粧品

石鹸

医療品

血液

医学検査

薬品原料

 

ソーセージの皮

ラケットのガット

ギターの弦

有機肥料

 

 

乳製品

 

 

衣料

寝具

 

※羊における食用やドッグフードになる肉、骨以外の使用例

鯛は捨てるところがないって言いますが、羊の様に血液まで使えるのは経済動物の鑑ではないかと。
角は釦や印鑑、最近では羊毛を流出オイルの吸収剤にも使われているので、羊丸ごと余す事無く使用しておりますが、やはり一番の稼ぎ頭は食肉です。

ちなみに、2021年度の羊肉生産量は意外にも、オーストラリア(656,750t)&ニュージーランド(454,198t)を遥かに上回る中国(2,621,800t)。
2,621,800tの羊肉・・・同じく2021年での飼育数で言えば、186,377,000頭となり、日本人口(2021年度/125,502,000人)を遥かに上回る飼育数。
羊飼育数&生産数

TOP3とは言え、たった3国でこれだけの羊肉を生産されていると言う事は、それだけ羊皮も排出していることでもあり、皮革として再利用するにしても、まず使い切る事は不可能。
サステナブルで皮革の件が出ると必ず話題に出る『革の為に羊が屠殺されている 』との主張ですが、まず羊皮が消費し切れない程の羊肉生産量からその主張は成り立たない事がご理解出来るかと思います。

YouTube等で屠殺の際に、牛や羊の失血死による屠殺動画をたまに見かけますが、動物愛護の観点からそれらをヤリ玉に上げる事も分からんでもありません。
ただ、上記一覧でもお判り頂ける通り血液すら金になるので、まともな業者であれば無駄にするはずもなく、一部の悪徳業者を業界全体の闇と称して晒す『P〇T〇』を始めとする動物愛護団体の行き過ぎた主張には困ったものです・・・。

そうは言っても、実際に悪徳業者は存在する・・・と言う事で、皮革業界でも是正する為の団体は存在しています。

次回、中編でその団体の事を語りたいと思います。